2026-08-21、Google Cloud が Expanding Google Antigravity for enterprise customers を公開しました。Antigravity 製品側の Bringing Antigravity to Gemini Enterprise は前日の 2026-08-20 です。
この記事は、Antigravity を全社導入するときに審査すべき管理プレーン(ID・予算枠・実行境界・監査ログ・モデル可用性)の構造を、公式ドキュメントの記述範囲で整理したものです。読み終えると、次の判断ができます。
- どのライセンス経路を選ぶか(Agent Platform 直結かライセンス同梱か)
- クォータがどう執行されるか(月次表記だが実体は 7 日ローリング)
- どの設定が既定で開いていて、どこを締めるべきか
- 何が管理プレーンの外に漏れる経路なのか
前提として、導入審査は「どのモデルを許可するか」では終わりません。ファイル・ターミナル・ブラウザ・MCP という実行面と、それを誰の予算で回すかまでが 1 つの審査単位になります。

この記事の全体像。以下、順に解説します。
概要
Google Antigravity は、コードベース調査・ローカルビルド・ブラウザ操作・複数ステップの実装をエージェントへ委任する agent-first な開発プラットフォームです。2026-08-21 の発表は、この実行面を Gemini Enterprise の管理プレーン(ライセンス、支出、セキュリティ、可観測性、利用メトリクス)へ同梱する動きです。
位置づけは 3 層に分かれます。
| 層 | 役割 |
|---|---|
| 実行サーフェス | Antigravity 2.0、Antigravity CLI(バイナリ名 agy)、Antigravity IDE Extensions、同梱の Android Studio |
| 管理プレーン | Gemini Enterprise admin console(Settings > AI developer tools、Developer tools metrics、Usage and Spending) |
| 推論・課金基盤 | Gemini Enterprise Agent Platform(aiplatform.googleapis.com)と Cloud Billing |

対象ライセンスは Gemini Enterprise Standard、Plus、Standard Emerging Market、および invoiced アカウント向け Pay-as-you-go です。Cloud Blog は Standard / Plus / Standard Emerging Market を eligible とし、broader support は近日と案内しています。
前提は invoiced Cloud Billing(月次請求書が発行されるオフライン課金)です。多くの AI developer tools ドキュメントは、件名 [Billing Update] New Gemini Enterprise overage billing controls launching August 17, 2026 の案内を受けたアカウントを対象に書かれています。この 1 点が後述するドキュメント分岐の起点になるので、最初に自社アカウントの状態を確認してください。
2 つの接続経路
公式は接続を 2 経路に分けています。
| 経路 | 課金 | 得られるもの |
|---|---|---|
| Gemini Enterprise Agent Platform | Agent Platform の消費課金 | 組織 GCP 上のモデルエンドポイントへ直結。Cloud ToS、データレジデンシ、VPC Service Controls |
| Gemini Enterprise license | シート同梱クォータ + 管理された overage | 同梱クレジット、edition 単位の共有プール、AI developer tools の管理設定(サンドボックス、ブラウザ、MCP、監査、モデル可用性) |
Agent Platform 経路は I/O 2026(2026-05)時点の企業向け入口でした。2026-08 の発表は、license 経路へ included quotas / managed overages / advanced administrative controls を足す段階です。
サーフェスの対応範囲
公式が同一の agent harness を共有すると説明するのは Antigravity 2.0 と CLI です。IDE 拡張は初回起動時にローカルの agy バックエンドを入れる作りで、実体としては CLI と同じ系統に載ります。Android Studio は同じ Gemini Enterprise ライセンスに同梱される AI developer tools ですが、公式一覧では Antigravity とは別ツールとして扱われます。
| サーフェス | 位置づけ | Enterprise |
|---|---|---|
| Antigravity 2.0 | デスクトップのオーケストレーション | 対応 |
Antigravity CLI(agy) |
端末・SSH・headless。ADC あり | 対応 |
| Antigravity IDE Extensions | 既存エディタ内。VS Code は GA、Visual Studio / JetBrains / Zed は Preview | 対応 |
| スタンドアロン Antigravity IDE | エディタ一体型の個人向けサーフェス | 全社展開の対象外。IDE は Extensions 経路を使う |
| Android Studio(canary) | 同梱の AI developer tools | 対応。第三者 IdP は対象外 |
Python SDK(google-antigravity) |
プログラムからのエージェント構築 | admin console の対象外。公式 README は API キーに加え vertex=True と ADC をサポート |
2026-05-19、Google は端末体験の主軸を Gemini CLI から Antigravity CLI へ移すと発表しました。企業の既存 Gemini CLI / Code Assist アクセスは継続します。これからエージェントを全社展開する組織向けの新経路が、Gemini Enterprise 同梱の Antigravity という位置づけです。
何を選ぶかの目安
類似ツールとの差はコーディング能力ではなく、ID・予算・監査・サンドボックス・MCP 統制をどこに集約するかにあります。Antigravity in Gemini Enterprise は、GCP 請求・VPC-SC・データレジデンシと同じ管理プレーンへ、エージェントのファイル / ターミナル / ブラウザ / MCP を載せます。
ただし、操作するコンソールは 1 つではありません。責任分界は次のとおりです。
| コンソール | 担当範囲 |
|---|---|
| Gemini Enterprise admin console | ライセンス配布、Security / Compliance / Model availability、MCP allowlist、利用メトリクス、overage の切替 |
| Cloud Billing | 予算・spend cap(Vertex AI サービス単位)、invoiced アカウントの請求 |
「集約」は、この 2 つが同じ GCP プロジェクトと同じ請求体系の上に載る、という意味です。
| ユースケース | 推奨 |
|---|---|
| 既存 IDE を維持した全社展開 | IDE Extensions + Gemini Enterprise license |
| SSH、CI、headless、ADC | Antigravity CLI(agy) |
| 複数エージェントの可視化 | Antigravity 2.0 |
| まず消費課金で GCP に載せる | Agent Platform 経路 |
| 予算・監査・MCP を経理/情シスに見せる | Gemini Enterprise license 経路 |
| パワーユーザー偏在、シート余りを減らす | license の pooled quotas |
| クォータ到達後も作業を止めない | overage + Billing の spend cap |
特徴
エージェント機能そのものは次の範囲です。
- コード変更と PR の欠陥・脆弱性・スタイル違反の検出、修正提案
- テスト失敗・ビルド破損・ランタイムエラーのログ / スタック追跡と修正提案
- 機能実装、レガシー refactor、API 移行、テストスイート生成などの複数ステップ委任
- ブラウザ操作と MCP 経由の追加データ源・ツール接続(admin 許可時)
- サーフェス横断(2.0 /
agy/ IDE / Android Studio)での同一コーポレート ID
管理プレーン側で足されたものが、今回の本体です。
| 面 | 内容 |
|---|---|
| ライセンス集約 | eligible な Gemini Enterprise シートに Antigravity を同梱 |
| ID | Business account SSO、License Selector(project + location は global / us / eu、1 license per project and location)、WIF、CLI の ADC |
| 権限分離 | Admin ロールは設定とメトリクス。businessaicode. 系の実行権限は User ロールの一覧にのみ載る。Admin 単体で使えるかは公式間で記述が割れる(後述) |
| 予算 | プロジェクト monthly caps。Standard $10 / Plus $15 の月次表記を 7 日ローリング共有プールで執行 |
| 監査 | Prompts and responses logging / Metadata logging。顧客プロジェクト保管。Google は訓練・人手レビューに使わない |
| 実行境界 | ワークスペース外ファイル、ターミナル、isolated sandbox、外部 Web、JavaScript、MCP allowlist |
| モデル | Google 製のみ。preview モデルと画像生成は global のみ |
| 観測 | Developer tools metrics(Preview)。Daily Tool Calls 系はデータ非表示 |
| ネットワーク境界 | Agent Platform API を VPC-SC ペリメータへ追加 |

いまの境界
導入判断で効いてくる制約を、公式の記述範囲で挙げます。
- 全社展開の対象サーフェスは 2.0 / CLI / IDE Extensions(スタンドアロン IDE は個人向け)
- ブラウザ URL allowlist は Antigravity browser agent 向け。admin URL allowlist はまだ honoured されない
- Outside of file access の初回既定は Deny(ドキュメント上の期待既定 Always ask と異なる既知状態)
- 画像生成は
globalのみ(us/euは Text / Code / Multimodal) - 対象外コンプライアンス: Access Transparency、FedRAMP Moderate/High、IL4/IL5、ISO 27001/42001、ITAR、SOC 1/2/3
- 必須 API はライセンス購入前に有効化する(
aiplatform.googleapis.comの伝播は約 5 分)
モデル名まわりは公式ページ間で表記が割れています。Settings は画像生成に Gemini 3 Pro Image と書き、Models の Additional Models は Nano Banana 2 と書きます。Data residency / locations は Gemini 3 Pro Image(Nano Banana Pro)と Gemini 3.1 Flash Image(Nano Banana 2)を別モデルとして、いずれも global のみと書きます。別名として畳まずに読むのが安全です。
構造
接続経路は前述の 2 つ(Agent Platform 直結の消費課金、ライセンス接続の同梱クォータ + managed overages + 管理統制)です。対応サーフェスは Antigravity 2.0、Antigravity CLI agy、IDE Extensions、同梱の Android Studio(canary)で、スタンドアロン Antigravity IDE は enterprise 非対応です。Antigravity in Gemini Enterprise は Antigravity 2.0 と CLI を中核に据え、IDE 拡張は IDE Extensions 側で案内されます。AI developer tools overview は Antigravity 本体と IDE 向け、Android Studio をそれぞれ別項目として並べます。どこまでを 1 つの製品として数えるかは公式ページごとに粒度が違うので、対応表を作るときは参照元を揃えてください。
システムコンテキスト
登場する主体と外部システムの関係です。
アクター:
| 要素名 | 説明 |
|---|---|
| Developer | 対応サーフェスから Business account でサインインし、ライセンス選択後にエージェント作業を行う。必要ロールは Gemini Enterprise User |
| Gemini Enterprise Admin | Admin Console で AI developer tools の有効化、セキュリティ・コンプライアンス・モデル可用性、overage、メトリクス閲覧を行う。権限一覧上は businessaicode. 系の実行権限を持たない |
| Finance | 請求アカウント種別の確認、プロジェクト月次 spend cap、overage 費用の監視を Cloud Billing 側で担う |
| IdP | 企業の外部 Identity Provider。Workforce Identity Federation 経由で BYOID サインインの主体になる |
調査対象と外部システム:
| 要素名 | 説明 |
|---|---|
| Antigravity in Gemini Enterprise | 組織の Google Cloud プロジェクト上で Antigravity を動かす統合。セッションは Google Cloud Terms of Service、データレジデンシ、VPC Service Controls の対象になる |
| Gemini Enterprise Admin Console | Settings の AI developer tools タブ、Usage and Spending、Developer tools metrics を操作するコンソール |
| Agent Platform API | モデルエンドポイント。API ID は aiplatform.googleapis.com。ライセンス購入前の有効化が必要。消費課金経路の接続先でもある |
| Cloud Billing | invoiced アカウント前提の請求基盤。overage と AI developer tools の課金は Vertex AI サービス aiplatform.googleapis.com として計上する |
| Workforce Identity Federation | BYOID の仲介。Advanced WIF Configuration で構成文字列を渡す。Agent Platform on Antigravity 2.0 は未サポート |
| MCP servers | エージェントが追加データ源・ツールへ接続するローカルおよびリモートの MCP サーバ。管理プレーンの allowlist 対象 |
| IDE marketplaces | VS Code Marketplace、Visual Studio Marketplace、JetBrains Marketplace、Zed 拡張配布面。VS Code は GA、他は Preview |
コンテナ
設定プレーン・実行プレーン・課金/監査の 3 ブロックと、クライアントサーフェスの関係です。
クライアントサーフェス:
| 要素名 | 説明 |
|---|---|
| Antigravity 2.0 | デスクトップのエージェント開発環境。ブラウザ SSO と License Selector を持つ。スタンドアロン Antigravity IDE とは別製品 |
| Antigravity CLI | 端末とヘッドレス向け。バイナリ名は agy。SSO に加え CLI 限定の Application Default Credentials を持つ |
| IDE Extensions | 既存 IDE へエージェント作業を載せる拡張。ライセンス経路のサインインは SSO(oauth-business)。JetBrains / Zed の Agent Platform Preview は auth.type: agent-platform と ADC を案内する |
| Android Studio | 同梱の AI developer tools。canary。第三者 IdP は対象外。ADC は持たない |
Android Studio の扱いには注意が必要です。Antigravity Enterprise ページが対応製品として前面に出すのは 2.0 と CLI で、Android Studio は Gemini Enterprise 側の AI developer tools 一覧に別ツールとして載ります。上図では同じライセンス・同じ設定プレーンの配下という意味でクライアント群に置いていますが、Antigravity と同一の agent harness を共有するかどうかは公式が明示していません。ポリシー適用先としては同列に、製品としては別物として扱うのが安全です。
設定プレーン:
| 要素名 | 説明 |
|---|---|
| AI developer tools 設定 | トグルで機能を有効化し、Security、Compliance、Model availability をプロジェクトへ適用する。トグル時に必須 API の有効化を検査する |
| Developer tools metrics | Preview の採用・トークン・API 呼び出しダッシュボード。Admin ロール必須。遅延は 5〜15 分 |
| Usage and Spending | edition 単位の overage 切替と、プロジェクト月次 spend limit への入口 |
実行プレーンと課金/監査:
| 要素名 | 説明 |
|---|---|
| Discovery Engine | Gemini Enterprise のコア基盤。API ID は discoveryengine.googleapis.com。設定管理、セキュリティとコンプライアンス制御、ライセンス設定を提供する |
| Business AI Code API | Antigravity in Gemini Enterprise 向けのコード生成到達面。API ID は businessaicode.googleapis.com。有効化だけでは利用できず、IAM とライセンスが別途必要 |
| Agent Platform | モデル推論と消費課金経路。リージョンは global / us / eu。VPC Service Controls の対象 API。ライセンス経路でもモデル組織ポリシーとの整合が必要 |
| Billing | 同梱クレジット消化、overage、Pay-as-you-go を Cloud Billing の Vertex AI サービスへ結びつける課金制御。invoiced アカウント必須 |
| 監査ログ | 開発者相互作用と製品メタデータのコンプライアンス記録、および Agent Platform のリクエスト応答ログ。顧客プロジェクト内に保存する |
コンポーネント
管理プレーンの内部を、ライセンス到達制御・クォータ/spend・セキュリティポリシー・コンプライアンス/モデルの 4 群に分けます。
ライセンスと到達制御:
| 要素名 | 説明 |
|---|---|
| AI developer tools トグル | 既存サブスクリプションではロケーションごとに手動有効化。新規 Standard / Plus / Pay-as-you-go は対応ロケーションで既定オン。有効化時に Discovery Engine と Business AI Code API を自動有効化できる |
| License Selector | SSO 後に割り当て済みライセンスを表示し、紐づくプロジェクトを確定する。Other でプロジェクト ID とロケーション global / us / eu を自己割当できる。1 ライセンスはプロジェクトとロケーションの組に 1 つ |
| Gemini Enterprise Admin | ロール ID は roles/discoveryengine.agentspaceAdmin。設定とメトリクス権限。権限一覧に businessaicode. 系の実行権限は載らない |
| Gemini Enterprise User | ロール ID は roles/discoveryengine.agentspaceUser。businessaicode. 系の実行権限を含む唯一の事前定義ロール |
| カスタムロール | User ロールから businessaicode. で始まる権限を除いたロール。AI developer tools への到達を封じる |
クォータと spend:
| 要素名 | 説明 |
|---|---|
| クォータプール | Standard と Plus の AI developer tools クレジットを、edition ごと・プロジェクトとロケーション単位の共有プールとして執行する。表現は月次 per-user だが執行は 7 日ローリング。未使用は翌週へ繰越さない。Standard Emerging Market は公開クォータ表に AI developer tools の金額掲載がない。Pay-as-you-go は機能クォータなし |
| Overage | Usage and Spending の Feature usage で edition 単位に有効化する。プール枯渇後も Agent Platform 価格で継続する。Pay-as-you-go には適用しない |
| Spend cap | プロジェクト月次上限。Gemini Enterprise app、Agent Platform、Antigravity を含む。Cloud Billing の予算スコープは Vertex AI aiplatform.googleapis.com。停止反映まで数分遅れ得る。per-user / team は later this year |
セキュリティポリシー:
| 要素名 | 説明 |
|---|---|
| file ポリシー | 作業フォルダ外ファイルへのエージェント権限。Deny / Always ask / Allow。初回設定時の既定は Deny |
| terminal ポリシー | 端末コマンド実行。Require review / Proceed in sandbox / Always proceed。既定は Always proceed |
| sandbox ポリシー | エージェントツールを隔離サンドボックスへ制限する。既定は Disabled |
| browser ポリシー | 外部 Web アクセス、URL allowlist、JavaScript 実行。allowlist は Antigravity browser agent に適用。Admin URL allowlist は未統合 |
| MCP ポリシー | MCP サーバへのアクセス管理と管理者定義の allowlist。既定は Disabled |
コンプライアンスとモデル:
| 要素名 | 説明 |
|---|---|
| Prompts and responses logging | 開発者と AI の対話を記録し、利用指標と監査証跡にする。顧客プロジェクト内保存。既定 Disabled |
| Metadata logging | 製品メタデータを記録し組織横断の利用分析に使う。既定 Disabled |
| モデル可用性 | Antigravity がプロジェクト内で使える Google 製モデルを制限する。preview と Gemini 3 Pro Image は global のみ。Agent Platform の組織ポリシーと不一致だとクォータ超過後の pay-as-you-go が失敗し得る |
| Developer tools metrics | アクティブユーザー、Total Tokens、Daily Token Usage、Daily API Calls を表示する。Daily Tool Calls と Daily Tool Calls Accepted はデータ非表示 |
データ
管理プレーンが扱う資源の所有関係と属性を整理します。一次情報に実体があるものだけを採用しています。AgentSession の独立 API リソース名は公式未明示のため、属性は公式に書かれた範囲に限っています。
概念モデル
所有は subgraph の入れ子、利用は矢印で表しています。
| 要素 | 役割 |
|---|---|
| Organization | GCP 組織。Project と User を束ねる。Gemini Enterprise 購読そのものの所有単位ではない |
| Project | ライセンス配布、AI developer tools 設定、テレメトリ格納、spend の単位 |
| Location | ライセンスと設定の分割単位。同一 Project でも location が違えば別 License が要る |
| License | project+location に配布した座席と、User への割当。1 license per project and location |
| Edition | Standard / Plus / Standard Emerging Market / Pay-as-you-go。クォータと overage の区分 |
| QuotaPool | 同一 edition・同一 project+location の共有枠。AI developer tools は 7 日ローリング |
| OveragePolicy | プール超過後に pay-as-you-go 継続するかを edition 単位で決める |
| SpendCap | Project の月次支出上限。overage と Pay-as-you-go を止める |
| SecurityPolicy | ファイル外アクセス、端末、sandbox、ブラウザ、JavaScript |
| McpAllowlist | MCP の有効化と local / remote サーバ許可 |
| ModelAllowlist | Antigravity が使ってよい Google 製モデル |
| AuditLog | プロンプト/レスポンスと product metadata の記録。顧客 Project 内に保存 |
| User | ライセンス割当対象。IAM とは別軸 |
| IamRole | 設定/メトリクス(Admin)とツール実行権限(User)を分ける |
| AgentSession | Surface 上の 1 実行。選択した License の Project へテレメトリを書く |
| Surface | Antigravity 2.0、CLI、IDE 拡張、Android Studio |
OveragePolicy と SpendCap は Usage and Spending が Project 単位のため、Location の外に置いています。Edition と Surface はカタログ / 製品面であり、顧客資源の所有物ではありません。
情報モデル
型は string / bool / number / list / map のみで、メソッドは持ちません。見通しのため、テナンシ / 予算 / ポリシーの 3 つに分けて示します。
まずテナンシとライセンスです。
次に予算まわりです。
最後にポリシー・監査・セッションです。
読み解きのポイントです。
| 要素 | 説明 |
|---|---|
| License と User | 1 人の User は project+location ごとに License を持つ。同一 Project の us と global は別 License。上図の License は購読・割当・エクスポートを 1 つに畳んだ説明用のクラスで、属性名は API / CSV の正式フィールド名ではない。実装では公式名を確認する。公式 REST は購読側 billingAccounts/{id}/billingAccountLicenseConfigs/{id} と、割当側 projects/{id}/locations/{location}/userStores/default_user_store に分かれ、REST は camelCase、CSV エクスポートは snake_case。割当状態には未ログイン系の値も存在する |
| QuotaPool | edition ごとに 1。同一 Location に edition が複数あると QuotaPool は many。edition をまたいで合算しない |
| IamRole | 事前定義 2 種が中核。カスタムロールは businessaicode.* を外した User 相当 |
| SpendCap | 未設定可(0..1)。未設定のまま overage を入れると制限なく課金される |
| SecurityPolicy 既定 | Outside of file = Deny。Terminal = Always proceed。sandbox / browser / JS / MCP = Disabled |
| MCP JSON | 公式キーは mcpServers.local_servers の id / command / args と mcpServers.remote_servers の id / url |
| QuotaPool 執行 | weekly_credit_usd = monthly_credit_usd / 4 × purchased seats。reset_cycle_days = 7。unused_rollover = false |
| AuditLog 既定 | Prompts and responses logging と Metadata logging は Disabled。保存先は顧客プロジェクト |
Edition 別のクレジット:
| 属性 | Standard | Plus | Standard Emerging Market | Pay-as-you-go |
|---|---|---|---|---|
| monthly_credit_usd | 10 | 15 | 公開表に金額の掲載なし | 枠なし(Agent Platform 価格) |
| includes_default_ai_devtools_quota | true | true | 公式間で記述が不一致 | false |
| overage_supported | true | true | true | 非適用(全量が PAYG) |
Location 能力とデータレジデンシ:
| Location | Text / Code / Multimodal | Image Generation | AI developer tools の at-rest DRZ | AI developer tools の MLP |
|---|---|---|---|---|
global |
対応 | 対応 | 公式は US/EU 表で別管理。機能・最新モデル優先 | 公式は US/EU 表で別管理 |
us |
対応 | 対象外 | 対応 | 対応 |
eu |
対応 | 対象外 | 対応 | 対応 |
in-country(ca / in / asia-northeast1 / sg / europe-west2) |
本統合の対象外 | 対象外 | 対象外 | 対象外 |
at-rest DRZ は静止時の顧客データ所在地コミットメント、MLP は学習・予測などの機械学習処理の所在地コミットメントです。AI developer tools(Antigravity 2.0 / CLI / IDE / Android Studio)は US / EU で両方に対応し、in-country ではどちらも対象外です。
QuotaPool の cycle_anchor は、プロジェクトで AI developer tools へ最初に送った prompt / request の時刻です。そこから 7 日で週次プールがリセットされます。
Surface 対応:
| name | enterprise_supported | preview | third_party_idp_supported |
|---|---|---|---|
| Antigravity 2.0 | true | false | BYOID は 2.0 で提供。Agent Platform 経路は BYOID 不可 |
| Antigravity CLI | true | false | ADC あり |
| Visual Studio Code 拡張 | true | false(GA) | 公式未明示 |
| Visual Studio 拡張 | true | true | 公式未明示 |
| JetBrains 拡張 | true | true | 公式未明示 |
| Zed 拡張 | true | true | 公式未明示 |
| Android Studio | true(canary) | true(canary) | false |
| Antigravity IDE(スタンドアロン) | false | — | — |
導入手順
前提条件
- 対象 edition は Gemini Enterprise Standard / Plus / Standard Emerging Market / Pay-as-you-go です。
- Standard Emerging Market は eligible 顧客のみで、Google アカウントチームが判定します。
- AI developer tools は invoiced Cloud Billing が必須です。
- 多くの AI developer tools ページは、件名
[Billing Update] New Gemini Enterprise overage billing controls launching August 17, 2026のメール受信を前提にしています。 - メール受信済みアカウントのクォータ正本は Quotas and overages (Legacy) です。現行の Quotas and overages は冒頭で、受信者にこのページのクォータを適用しないと明記しています。
- Standard $10 / Plus $15、7 日ローリング、未使用繰越なしは Legacy と現行の両方にあります。この記事の金額は Legacy の AI developer tools 節に基づきます。
- Standard Emerging Market の同梱クォータは公式間で記述が揃いません。現行ページの Emerging Market 表には AI developer tools 行がなく、Legacy の Emerging Markets 表にも Antigravity 行はありません。一方で Cloud Blog は同 edition を eligible として挙げます。対象可否と同梱額は Google アカウントチームへ確認する事項として扱ってください。
- スタンドアロン Antigravity IDE は使いません。2.0 / CLI / IDE 拡張のみです。
必須パラメータ:
| 種別 | 名前 | 値 / パス |
|---|---|---|
| API | Agent Platform API | aiplatform.googleapis.com。ライセンス購入前に有効化し、伝播を約 5 分待つ |
| API | Gemini Enterprise API | discoveryengine.googleapis.com |
| API | Business AI Code API | businessaicode.googleapis.com。有効化だけでは利用権は付かない |
| IAM | Gemini Enterprise Admin | roles/discoveryengine.agentspaceAdmin。設定とメトリクス |
| IAM | Gemini Enterprise User | roles/discoveryengine.agentspaceUser。ツール利用。管理者にも付与しておくのが安全 |
| リージョン | License location | global / us / eu。1 license per project and location |
必須 API を先に入れる
ライセンス購入より先に Agent Platform API を有効化します。手順は「プロジェクトを選ぶ(または専用プロジェクトを作る)→ Cloud Billing がアクティブか確認 → API 有効化 → 約 5 分待つ」です。
gcloud services enable aiplatform.googleapis.com --project PROJECT_ID
gcloud services list --enabled --project PROJECT_ID --filter="config.name:aiplatform.googleapis.com"
gcloud projects add-iam-policy-binding PROJECT_ID \
--member="user:ADMIN@example.com" \
--role="roles/discoveryengine.agentspaceAdmin"
gcloud projects add-iam-policy-binding PROJECT_ID \
--member="user:DEV@example.com" \
--role="roles/discoveryengine.agentspaceUser"
Gemini Enterprise API と Business AI Code API は、コンソールの AI developer tools トグルを入れると未有効なら自動で有効化されます。API 有効化は IAM ロールとライセンスの代替にはなりません。
IAM の設計
- 管理者が自分でツールを使う場合も、安全側に倒して User を別途付与しておきます(可否は後述のとおり公式間で記述が割れます)。
- license 経路の利用ロールは
roles/discoveryengine.agentspaceUserです。VS Code / Visual Studio Marketplace の説明は接続に Agent Platform User(roles/aiplatform.user)を要求します。両ロールが同時必須かは公式が経路別に書いており、実機未検証です。 - ライセンス購入・配布には Admin に加え、課金側で
roles/billing.adminとroles/serviceusage.serviceUsageConsumerが必要です。 - ツール利用を禁じたいユーザーには既定 User を付けず、カスタムロールを使います。
ライセンス購入順序
1. aiplatform.googleapis.com を有効化
2. 約 5 分待つ
3. Gemini Enterprise で Create subscription
4. プロジェクトと Location (global | us | eu) に Distribute
5. Manage users で手動割当、または自動割当
6. 利用者に roles/discoveryengine.agentspaceUser を付与
- ライセンスは project × location 単位です。
- 同一プロジェクトの
usとglobalにアプリがある場合、ロケーションごとに別ライセンスが要ります。 - コンソール席数上限は Self-serve / resold が最大 25 席、Invoiced が最大 1,000 席です。
コンソールで AI developer tools を有効化
新規 Standard / Plus / Pay-as-you-go は購入ロケーションが対応していれば既定で有効です。既存サブスクリプションはロケーションごとに管理者が手動で入れます。
https://console.cloud.google.com/gemini-enterprise/を開く。- Settings → AI developer tools タブ。
- AI developer tools トグルをオンにする。
- Security / Compliance / Model availability を設定する。
Outside of file access の初回既定は Deny です。Ask にしたい場合は明示的に変更してください。
セキュリティ設定
Settings > AI developer tools > Security です。管理者ポリシーはユーザー側で上書きできない強制設定として配信されます。
| 設定 | 選択肢 | 公式の既定 |
|---|---|---|
| Outside of file access | Deny / Always ask / Allow | Deny(初回。期待される Always ask ではない) |
| Terminal 自動実行 | Require review / Proceed in sandbox / Always proceed | Always proceed |
| Isolated sandbox | Enabled / Disabled | Disabled |
| External web access | 有効 / 無効 | Disabled |
| JavaScript | Disabled / Request review / Allowed | Disabled |
| MCP servers | 有効 / 無効 | Disabled |
MCP を許可する場合は allowlist JSON を書きます。UI がフィールドを検証します。
{
"mcpServers": {
"local_servers": [
{
"id": "gopls-mcp-server",
"command": "go",
"args": ["run", "golang.org/x/tools/gopls@latest", "mcp"]
}
],
"remote_servers": [
{ "id": "bigquery" },
{
"id": "custom-remote-server",
"url": "https://mcp.example.com/mcp"
}
]
}
}
local_servers:idは必須。command/argsは任意で、指定するとユーザーローカル設定を上書きします。remote_servers:idは必須。カスタム remote はurl必須、プリセット remote は任意です。
VPC-SC を使う場合は Agent Platform API を perimeter に入れます。
コンプライアンス設定
| 設定 | 内容 | 既定 |
|---|---|---|
| Prompts and responses logging(対話ログ) | 開発者と AI の対話を記録。利用メトリクスと監査用 | Disabled |
| Metadata logging(製品メタデータログ) | プロダクトメタデータを記録 | Disabled |
ログは顧客プロジェクト内に保存されます。Google はモデル訓練にも人手レビューにも使わない、と設定ページは述べています。保持期間と Cloud Logging のリソースタイプ名は、AI developer tools 設定ページには記載がありません(公式未明示)。
別系統として、Agent Platform の request/response logging(Preview)は BigQuery テーブルへサンプルを書きます。保存先例は bq://PROJECT_ID.DATASET_NAME.TABLE_NAME、既定テーブル名は request_response_logging です。これはコンソールの Compliance トグルとは別機能です。Enterprise の AI developer tools で使えるのは Google 製モデルのみのため、MaaS partner への data sharing はこの経路の対象外です。
適合判定のために、Antigravity in Gemini Enterprise が対象外とする認証・規格を挙げておきます。
- Access Transparency (AXT)
- FedRAMP Moderate / High
- IL4 / IL5
- ISO 27001 / ISO 42001
- ITAR
- SOC 1 / SOC 2 / SOC 3
モデル設定
- Gemini Enterprise の AI developer tools で選べるのは Google 製モデルのみです。
- 許可リストは Models の Enterprise 列 を見ます。
- Gemini Enterprise でモデルを許可しても、Agent Platform の organization policy は上書きされません。両側の許可モデルを揃えます。
- Preview モデルと画像生成は
globalのみです。 - Settings はバックグラウンドに Gemini Flash Lite、画像生成に Gemini 3 Pro Image を使うと述べます。Models の Additional は生成画像ツールに Nano Banana 2 を挙げます。locations ページは Gemini 3 Pro Image(Nano Banana Pro)と Gemini 3.1 Flash Image(Nano Banana 2)を別モデルとして列挙します。
カスタムロール
既定 User ロールは AI developer tools 利用を含みます。禁じる手順は次のとおりです。
- IAM and Admin > Roles > Create role。
- Add permissions で
roles/discoveryengine.agentspaceUserを選ぶ。 - 付いた権限のうち
businessaicode.で始まるものをすべて除去する。 - Create し、既定 User の代わりにそのカスタムロールを付ける。
Overage と spend cap
週次プールの式です。
weekly_pool_usd = (monthly_per_user_usd / 4) * purchased_seats
ドキュメントは受信メールの有無で分岐します。
- AI developer tools と新コントロール一式: 前述の Billing Update メールを受信した invoiced プロジェクト向け。クォータ正本は Legacy。
- Configure overages の Usage and Spending トグル: そのメールを受信していない invoiced プロジェクト向け。受信済みならこの画面の overage 機能は使えないと明記されています。
つまり受信済み(この統合の主対象)の overage 手順は、Configure overages のコンソール手順では再現できません。Legacy は上限到達時に overage を選ぶ別 UX を述べます。受信済み向けの Usage and Spending 手順は、2026-08-22 時点の公開 how-to に欠けています。
Spend cap(Project monthly spend limit)の要点です。
- Set limit で Cloud Billing の budget / spend cap を開く。
- 予算スコープの Services で Vertex AI(
aiplatform.googleapis.com)を選ぶ。 - 上限到達後の停止には数分かかることがあり、超過課金がありえます。
- overage をオンにして spend limit を付けないと、プール超過後も従量で無制限に進みます。
利用方法
CLI インストール
製品名は Antigravity、実行ファイル名は agy です。Unix の配置先は ~/.local/bin/agy、Windows は %LOCALAPPDATA%\agy\bin です。
curl -fsSL https://antigravity.google/cli/install.sh | bash
irm https://antigravity.google/cli/install.ps1 | iex
curl -fsSL https://antigravity.google/cli/install.cmd -o install.cmd && install.cmd && del install.cmd
公式が列挙するインストーラフラグは次の 2 つのみです。
--skip-aliases: レガシーagy/antigravityエイリアスの purge / 更新をしない。--skip-path: shell profile への PATH 追記をしない。
CLI Installation and auth は macOS / Linux の curl | bash、Windows PowerShell の irm | iex、Windows CMD の install.cmd を案内します。チェックサムや署名検証の手順は当該ページにはありません。配布物の検証を required にしている組織は、この点を先に確認してください。
Antigravity 2.0 の入手
デスクトップアプリは Antigravity のダウンロード から入れます。enterprise ページは最新の 2.0 を要求します。スタンドアロン Antigravity IDE はここでも使いません。起動後のサインインは CLI と同じ License Selector です。ADC 手順は 2.0 にはありません。
初回起動
プロジェクトディレクトリで起動します。
agy
初回はインタラクティブに次を設定します。
- Color Scheme(Solarized / Dark / Solarized Light / Terminal)
- Rendering Mode(Alt-Screen / Inline)
- Workspace Trust。承認後にエージェントがファイルを索引します。
ローカルでは OS キーリングにトークンがあればブラウザを開かずサイレント認証します。SSH 時は表示された URL をローカルブラウザで開き、authorization code をリモートのプロンプトへ貼ります。
SSO
対象は Antigravity 2.0、CLI、対応 IDE 拡張です。
- サーフェスを起動し Sign in。
- Business account(Google Cloud Terms of Service)を選ぶ。
- Continue with Google Cloud(または Advanced WIF)。
- ブラウザで認証する。
- License Selector で割り当て済みライセンスを確認する。
- ライセンスに紐づくプロジェクトを選ぶ。または Other で project ID と location を入れてセルフアサインする。
プロジェクトまたはロケーションの切替は、CLI / Hub からログアウトして再ログインします。
WIF(BYOID)
- Business account を選ぶ。
- Advanced WIF Configuration。
- 管理者が渡した WIF Configuration String を入れる。
- フェデレーション IdP でサインインする。
- License Selector で選択またはセルフアサインする。
制約は次のとおりです。
- 同一メールが複数 IdP にある場合は、Gemini Enterprise ライセンス側の identity で入ります。
- BYOID は Agent Platform on Antigravity 2.0 を未サポートです。
- 一部ユーザーは 2.0 / CLI の再起動後に意図せずログアウトされ、再認証が必要になります。
- Android Studio は第三者 IdP 非対応です。
ADC(CLI のみ)
ヘッドレス / 自動化向けで、Antigravity CLI 専用です。
gcloud auth application-default login --project GCP_PROJECT
Linux / macOS の既定パスです。
~/.config/gcloud/application_default_credentials.json
export AGY_ADC_AUTH=true
解除します。
unset AGY_ADC_AUTH
ADC 時は Gemini 3 Flash より古いモデルが非対応です。画像生成は ADC に依存せず global のみで、us / eu ではサーフェスを問わず対象外です。
Headless
CLI Headless の -p(エイリアス --print / --prompt)で 1 プロンプト実行して終了します。応答は stdout、診断は stderr です。キャッシュ資格情報が要ります。未認証の非対話環境は hang せず authentication required で終了します。
agy -p "In one sentence, what is a git rebase?" --output-format stream-json
--output-format の値は text(既定)/ json / stream-json のみです。stdin で複数ターンする場合は入出力とも stream-json が必須です。
agy --input-format stream-json --output-format stream-json
headless ページの Flag reference は次のとおりです。
| フラグ | 既定 | 内容 |
|---|---|---|
-p, --print, --prompt |
— | 非対話で 1 プロンプト |
--output-format |
text |
text / json / stream-json |
--input-format |
text |
text / stream-json |
--json-schema |
— | 構造化出力 |
--model |
— | agy models の slug |
--effort |
— | low / medium / high |
--agent |
— | agy agents の名前 |
--continue, -c |
false |
直近会話を継続 |
--conversation |
— | 会話 ID で再開 |
--dangerously-skip-permissions |
false |
全ツール承認 |
--print-timeout |
5m |
応答待ち上限 |
--sandbox |
false |
ターミナルサンドボックス |
Headless の既定では設定の permission mode に従います。確認できないツールは soft-deny(exit 0、stderr に通知)です。シェルは既定 Ask のため、許可ルールか --dangerously-skip-permissions が無いと headless では soft-deny されます。CI で「成功したのに何もしていない」状態になりやすいので、許可ルールを明示します。
{
"permissions": {
"allow": ["command(git)", "command(npm run (build|lint|test))", "write_file(src/)"]
}
}
CLI ターミナルサンドボックス
管理コンソールの Isolated sandbox とは別に、CLI ローカル設定があります。設定ファイルは ~/.gemini/antigravity-cli/settings.json です。
{
"enableTerminalSandbox": true
}
enableTerminalSandbox の既定は false です。OS 実装は Linux が nsjail、macOS が sandbox-exec、Windows が AppContainer です。
IDE 拡張
認証は CLI / 2.0 と共通です。IDE の企業サインイン UI 文言は Sign in with Gemini Enterprise です。

Visual Studio Code(GA)
- 前提: VS Code 1.90+。Marketplace item は
Google.google-antigravity。 - Activity Bar のアイコンからサインイン。初回起動でローカル
agyバックエンドを自動インストールします。
Visual Studio(Preview)
- 前提: Visual Studio 2026(17.8+)、Windows 10/11。
- Marketplace item:
Google.GoogleAntigravity。
JetBrains(Enterprise は Preview)
- 前提: IntelliJ 系 2026.2.1+。
- JetBrains AI > Settings > Agents で Antigravity を Install。
- Gemini Enterprise(OAuth Preview)の設定例:
{
"auth": {
"type": "oauth-business"
},
"gcp": {
"project": "<YOUR_GCP_PROJECT_ID>",
"location": "<YOUR_GCP_REGION>"
}
}
Agent Platform(Preview)は auth.type が agent-platform で、公式は Google API Key または ADC と書きます。対象は JetBrains と Zed です。この JSON の保存パスは公式ページにファイル名として出ておらず、UI 上の Agents 設定へ貼る前提です。Enterprise ドキュメントの ADC 手順は CLI 専用で、Cloud Blog は全サーフェスの WIF と ADC を広く書きます。ADC の操作手順の正本は Enterprise ドキュメント側です。
Zed(Enterprise は Preview)
- 前提: Zed 0.140.0+(macOS / Linux)。
- Command Palette →
agent: open settings→ External Agents > Add > Install from Registry → Antigravity。 - 認証 JSON の形は JetBrains と同じです。
実行許可のレイヤ
管理コンソールの Terminal 設定と、CLI ローカルの permission / sandbox は別ドキュメントに書かれています。enterprise の強制ポリシーと CLI headless のどちらが勝つかは公式未明示です。
| レイヤ | 既定 | 公式が述べる範囲 |
|---|---|---|
| Gemini Enterprise Settings の Terminal auto-execution | Always proceed | 管理者ポリシーはユーザーが上書きできない |
CLI enableTerminalSandbox |
false | agy のローカル実行 |
| CLI headless のシェル | Ask。確認できないと soft-deny(exit 0) | -p / stream-json。--dangerously-skip-permissions または permissions.allow が要る |
クォータ確認
TUI のプロンプトで実行します。エイリアスは /quota です。
/usage
stream-json セッション内では使えません。headless なら別プロセスで実行します。
agy -p /usage
クレジット画面は /credits(G1 credits)です。enterprise プールの執行モデル(7 日ローリング)とは別 UI なので、混同しないでください。
Gemini API key 経路(管理プレーン外)
アカウントセッションを作らず Gemini API へ直結する経路です。Gemini Enterprise のライセンス・IAM・コンソール統制の外になります。設定と環境変数の両方が必須で、GEMINI_API_KEY 単独では無効です。GOOGLE_API_KEY と .env は CLI が読みません。
{
"modelProvider": "gemini"
}
export GEMINI_API_KEY="your-api-key"
agy
ログアウト
/logout
キーリング上の認証プロファイルを破棄します。ADC は unset AGY_ADC_AUTH です。API key 経路では /logout は無効です。
診断ログの場所です。
~/.gemini/antigravity-cli/cli.log
~/Library/Logs/Antigravity/language_server.log
運用
クォータ監視
監視面は 3 つあります。
| 面 | 場所 | 見るもの |
|---|---|---|
| プール消費 | Gemini Enterprise > Usage and Spending > Usage | edition 別の絶対値とパーセント |
| 採用・トークン | Developer tools metrics(Preview) | アクティブユーザー、Total Tokens、Daily Token Usage、Daily API Calls(error_type) |
| クライアント残量 | CLI /usage |
モデル別 remaining |
Usage タブは権限不足だと無言で誤った値を出します。
monitoring.timeSeries.list欠落 → 使用量が0。View feature usage は、この権限が Gemini Enterprise Admin に含まれると明示します。serviceconsumermanagement.quota.get欠落 → 上限がUnknown。この権限が Admin に含まれるかは access-control の権限一覧では確認できません。
7 日ローリングの計算
AI developer tools のクレジットは月次 per-user 表記ですが、7 日ローリングの edition 共有プールとして執行されます。
weekly_pool_usd = (monthly_per_user_usd / 4) * purchased_seats
- 未使用は翌週へ繰越しません。
- 個別ユーザー上限は手動設定しない限りありません。
- リセットはプロジェクトで最初の prompt / request から 7 日です。Assistant 等の日次 PT 0:00 リセットとは別周期です。
- edition 間は合算しません。
Standard を 40 席購入した場合です。
weekly_pool = (10 / 4) * 40 = $100 / 7 days
同一 project+location に edition が混在する場合は、プールが別々に立ちます。
| edition | seats | 週次プール |
|---|---|---|
| Standard | 100 | $(10/4)*100 = $250 |
| Plus | 50 | $(15/4)*50 = $187.50 |
| 合計 | — | 合算しない。各 edition が独立 |
overage 切替
プール枯渇後に止めずに続けるには overage を有効化します。Pay-as-you-go は全量が従量課金のため overage という概念がありません。spend limit なしで有効化すると、プール超過後も無制限に PAYG が続きます。overage 単価は Agent Platform 価格です。
手順はメール受信の有無で分かれます。
- 受信済み(AI developer tools の前提): Configure overages の Feature usage トグルは使えません。正本は Quotas and overages (Legacy) で、上限到達時に overage を選ぶ UX が述べられています。受信済み向けの Usage and Spending 画面手順は公開 how-to に欠けます。
- 未受信: Usage and Spending > Usage > Feature usage > Overage で Enabled をオンにし、Standard / Plus / Standard Emerging を選んで Save します。こちらはこの統合の主対象ではありません。
spend cap
overage と Pay-as-you-go の月次上限は Cloud Billing の spend cap(Preview)です。制約が多いので、期待値を先に揃えます。
- 1 project × 1 service。フォルダ / org / 複数プロジェクトは不可です。
- 期間は Monthly(月初開始)のみです。
- 対象は推定 gross コストで、クレジット・割引は含めません。
- サブスクリプション席料金は対象外です。
- Reseller アカウントは spend cap の対象外です。
- 執行は即時ではありません。超過分は通常どおり請求されます。
- 停止は数分遅延しえます。
- in-flight リクエストは完了まで課金します。新規のみブロックします。
- 解除は手動で、自動再開しません。解除後の API 復旧は最大約 1 時間です。
作成の要点です。
- Budgets and alerts > Create new budget。
- Spend cap enforcement を選ぶ(Alerts only からの変換は不可)。
- Project 1 つ、Service = Vertex AI。
- Target amount は絶対上限よりやや低く置く。
- 通知は 50% / 80% / 100% 固定です。
Developer tools metrics
Preview です。遅延は 5〜15 分、必要ロールは Gemini Enterprise Admin です。
使える指標:
- Hourly / Daily / Weekly / Monthly active users(Monthly は 28-day)
- Total Tokens(input+output)
- Daily Token Usage
- Daily API Calls(
error_typeは quota / auth / client 等)
使えない指標(公式既知):
- Daily Tool Calls — データ非表示
- Daily Tool Calls Accepted — データ非表示
運用での読み方です。
- Daily API Calls の
error_type=quota増加 → 週次プール逼迫または spend cap - トークン急増と DAU の乖離 → 少数パワーユーザーによるプール独占
- チャートから Cloud Monitoring アラートを作成できる(Create alert policy)
監査ログ有効化
既定は Prompts and responses logging も Metadata logging も Disabled です。規制業種では明示的にオンが必要です。場所は Gemini Enterprise > Settings > AI developer tools > Compliance です。Agent Platform 側の request/response logging と VPC-SC は別レイヤなので、別々に設計します。
モデル可用性の運用
Enterprise で使えるのは Google 製モデルのみです。
| モデル | Enterprise |
|---|---|
| Gemini 3.7 / 3.6 / 3.5 Flash | 可 |
| Gemini 3.1 Pro | 可 |
| Claude Sonnet/Opus 4.6、GPT-OSS-120b | 不可 |
Preview モデルと Gemini 3 Pro Image は global のみです。Gemini Enterprise で許可したモデルと Agent Platform の org policy を揃えます。不一致だとクォータ超過後の PAYG が失敗します。
MCP allowlist 更新
MCP は既定 Disabled です。有効化後、JSON allowlist で local / remote を限定します。ユーザー側は CLI /mcp でサーバー一覧を確認します。ツールを組織として止める場合は Settings の AI developer tools トグルをオフにします。ユーザーは直ちにアクセス不能になります。
ベストプラクティス
導入審査は管理プレーン単位で行う
モデル単体の許可リスト審査で止めません。審査単位は次の面です。
| 面 | 見るもの |
|---|---|
| ID | Business account SSO、WIF/BYOID、ADC(CLI のみ)、1 license / project+location |
| 予算 | 週次共有プール、overage on/off、Vertex AI spend cap、invoiced billing |
| 実行面 | file / terminal / sandbox / browser / JS / MCP。IDE・CLI・2.0 で同一ポリシー |
| 監査 | Prompts and responses logging、Metadata logging、Cloud Monitoring アラート。Agent Platform の BQ request/response logging は別系統 |
| 対象外経路 | Gemini API key(modelProvider: gemini)と Python SDK(google-antigravity)は、Gemini Enterprise のライセンス・AI developer tools 設定・MCP allowlist・コンソール監査の対象外 |
対象外経路は、さらに 2 つに分けて考えます。
| 経路 | Gemini Enterprise の統制 | Agent Platform 側の統制 |
|---|---|---|
Gemini API key(modelProvider: gemini) |
対象外 | Agent Platform / VPC-SC の対象外。ただしキーに紐づく Cloud プロジェクトの API キー制限・クォータ・課金の対象にはなる |
Python SDK の vertex=True + ADC |
対象外 | IAM、組織ポリシー、VPC Service Controls、監査ログ、課金の対象 |
つまり SDK 経由でも Vertex/ADC モードなら GCP 側の統制がひととおり効きます。効かないのは AI developer tools のセキュリティポリシーと MCP allowlist、コンソールのメトリクス・Compliance トグルです。API key 経路は Agent Platform の統制からは外れますが、キーが紐づく Cloud プロジェクト側の制限・課金からは外れません。ガバナンス上は「AI developer tools の実行境界が一切かからない経路」として扱ってください。
サーフェス(2.0 / CLI / VS Code GA / VS・JetBrains・Zed Preview / Android Studio)は同じ Gemini Enterprise 設定を共有します。モデルを足すだけでは予算・監査・実行境界は動きません。
プロジェクト単位で予算を切る
- チームや環境ごとに専用 GCP プロジェクトを切ります。ライセンスは project+location に 1 つです。
- プロジェクト切替はログアウト再ログインです。運用手順に明記します。
- spend cap は project 単位しか作れません。フォルダ合算はできません。
- per-user / team cap は 2026 年内 later(公式ブログ)です。当面はプロジェクト分割で擬似します。
- Target amount は報告遅延を見込んで絶対上限より低くします。
共有トークンプールを前提に配席する
- 月次クレジットは「1 人 $10」ではなく「席数で作った週次プール」です。
- パワーユーザーを別プロジェクト(または Plus のみのプロジェクト)に分離すると、Standard プールの枯渇を防げます。
- 未使用繰越はありません。
- Emerging Market は公開クォータ表に AI developer tools の金額掲載がありません。同梱額を前提に置かず、アカウントチームに確認したうえで overage か Pay-as-you-go を含めて予算を組みます。
IDE・CLI 横断で同一ポリシーにする
管理コンソールの AI developer tools 設定が全サーフェスの正本です。
揃えるもの:
- Outside of file / Terminal / sandbox / web / JS / MCP
- 許可モデル(Google 製のみ)
- 監査トグル
- ライセンス location(画像生成が要るなら
global)
揃えないと起きるずれ:
- CLI だけ ADC、IDE は SSO。ADC は Gemini 3 Flash より古いモデル非対応
- Android Studio だけ第三者 IdP 非対応
- browser allowlist を設定しても Antigravity 側ではまだ honoured されない
Admin と User ロールを分ける
- 管理者にも User を別途付与しておきます。
- ライセンスはあるが coding tools を禁止したいユーザーには、User から
businessaicode.*を除いたカスタムロールを付けます。
ただしこの点は公式ドキュメント間で記述が揃っていません。AI developer tools overview は「Gemini Enterprise Admin または User」でアクセスできると読める書き方をしますが、IAM roles and permissions の権限一覧では businessaicode. 系の実行権限が User 側にのみ載ります。導入時は実環境で管理者アカウントの権限照会と疎通を確認し、Admin への User 付与は「安全側に倒した運用策」として扱ってください。
API はライセンス購入前に有効化する
購入前に Agent Platform API を有効化し、約 5 分待ってからライセンスを買います。未有効だと購入・プロビジョニングが失敗します(公式既知)。
本番向けの実行面は、既定のままにしないでください。
- Terminal 既定 Always proceed は、本番では Require review または Proceed in sandbox を検討します。
- Isolated sandbox 既定 Disabled は、有効化でツールを隔離します。
- Outside of file 初回 Deny は、Always ask にしたい場合に明示変更します。
トラブルシューティング
診断ログの提出
サポートへ送るときは、直近セッションの診断ログを添付します。
~/.gemini/antigravity-cli/cli.log
~/Library/Logs/Antigravity/language_server.log
前者が CLI(Linux / macOS)、後者が Antigravity 2.0(macOS)です。
症状・原因・対処
頻出の失敗は 3 系統に分かれます。
- ライセンス・API 伝播・ロール欠落は、構築手順の順序ずれが原因になりやすい
- セキュリティ既定(Deny / Always proceed / sandbox Disabled)は、初回設定のまま運用すると現場と衝突する
- メトリクスの空欄は障害ではなく公式 limitation のことがある
| 症状 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| License Selector が空 | 管理者が対象 edition ライセンスをアカウントに付与していない。または最新クライアントでない | 管理者にライセンス割当を依頼。2.0 / CLI / IDE 拡張を最新化。Business account → Continue with Google Cloud |
| ライセンス購入が失敗する | Agent Platform API 未有効、または伝播待ち不足 | API を有効化し約 5 分待って再購入 |
| エージェントがワークフォルダ外ファイルに触れない | Outside of file の初回既定が Deny | Settings で Always ask または Allow に明示変更 |
| browser URL allowlist が効かない | Admin URL allowlist は未統合で honoured されない | External web access 自体を Disabled にするか、ブロックされうる前提で運用。対象は /browser のみ |
| BYOID で再ログインを要求される | Advanced SSO 利用時、一部ユーザーが再起動後にログアウトされる | 再認証する。BYOID は Agent Platform on Antigravity 2.0 を未サポート |
| ADC が IDE で使えない / 古いモデルが選べない | ADC は CLI 専用。ADC 時は Gemini 3 Flash より古いモデル非対応 | IDE / 2.0 は SSO。CLI で古いモデルが要るなら unset AGY_ADC_AUTH |
| Daily Tool Calls / Accepted が空 | 公式 limitation。メトリクスがデータを出さない | 代替は Daily API Calls、Daily Token Usage、DAU |
| FedRAMP / ISO / SOC 等で使えない | AXT、FedRAMP、IL4/IL5、ISO 27001/42001、ITAR、SOC 1/2/3 を対象外 | 当該認証が必須のワークロードには載せない |
| Android Studio で AI tools が使えない | Android Studio は第三者 IdP 非対応 | 対象ユーザーを Google アカウント経路の location に移すか、Studio 以外を使う |
画像生成が us / eu で失敗する |
Image generation は global のみ |
ライセンス location を global にするか、画像タスクを global プロジェクトへ分離 |
| Standard Emerging Market でクレジットが 0 | 同梱クォータの有無が公式間で不一致。公開表に金額掲載がない | アカウントチームへ対象可否と同梱額を確認。必要なら overage か Pay-as-you-go |
| Usage が 0、上限が Unknown | monitoring.timeSeries.list 不足で使用量 0。serviceconsumermanagement.quota.get 不足で上限 Unknown |
前者は Admin に含まれる。後者は access-control 一覧で未確認のため、不足ならカスタムロールへ追加 |
| プール超過で即停止 | overage オフ、または spend cap が Enforced | Usage で overage を edition 単位オン。cap が Enforced なら手動 Lift |
| プロジェクトを変えても古いプロジェクトのまま | 1 license / project+location。切替は再ログインが必要 | CLI または Hub からログアウトし、License Selector で再選択 |
| 許可モデルなのに PAYG が失敗 | Agent Platform の org policy と Gemini Enterprise の許可モデルが不一致 | 両プレーンの allow リストを揃える |
| Admin なのに Antigravity を使えない | 権限一覧上、businessaicode. 系の実行権限は User 側にのみ載る |
実効権限を照会し、不足していれば User ロールを追加付与 |
| MCP サーバーがユーザー設定どおり動かない | allowlist の command / args がローカル設定を上書き |
管理 JSON を正本にする。不要なら command / args を省略 |
| GEMINI_API_KEY を入れてもサインイン画面が出る | modelProvider: gemini が settings.json に無い。単独 env は無効 |
settings.json に modelProvider を書き、GEMINI_API_KEY を export する |
| メトリクス遅延で障害判断を誤る | 5〜15 分遅延 | 直近分は CLI /usage と cli.log で補完 |
まとめ
Antigravity in Gemini Enterprise は、エージェント開発環境を「モデルの話」から「管理プレーンの話」へ移す変更です。導入判断で押さえるべき点をまとめます。
- 経路は 2 つ。Agent Platform 直結(消費課金)と、ライセンス接続(同梱クォータ + managed overage + 管理統制)。予算と監査を情シス・経理へ見せたいなら後者。
- クォータの実体は 7 日ローリング共有プール。
(月次 per-user / 4) × 席数で、未使用繰越なし、edition 間で合算なし。「1 人 $10」の感覚で見積もると外れます。 - spend cap を必ず併用する。overage を on にして上限を置かないと、プール超過後は無制限に従量課金が続きます。cap は 1 project × Vertex AI サービス単位で、停止も数分遅れます。
- セキュリティ既定は本番向けではない。Terminal は Always proceed、sandbox / web / JS / MCP は Disabled、Outside of file は初回 Deny。初回設定でそのまま配ると、緩い面と厳しい面が同居します。
- 管理プレーンの外に穴がある。Gemini API key 経路(
modelProvider: gemini)と Python SDK は、AI developer tools のセキュリティポリシー・MCP allowlist・コンソール監査の対象外です。SDK の Vertex/ADC モードは Agent Platform 側の IAM と VPC-SC が効き、API key 経路はキーに紐づく Cloud プロジェクトの制限と課金だけが効きます。実行境界を強制したいなら、別の手段が要ります。 - 未整備の箇所を織り込む。admin URL allowlist は未 honoured、Daily Tool Calls 系はデータ非表示、Billing Update メール受信済みアカウント向けの overage 手順は公開 how-to に欠けています。
まず 1 プロジェクトを切って API 有効化 → 5 分待機 → ライセンス購入 → Security / Compliance を締める、という最小構成を通してから、席の配分と spend cap を詰めるのが安全です。
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参考リンク
発表
- Expanding Google Antigravity for enterprise customers
- Bringing Antigravity to Gemini Enterprise
- Google Antigravity in Gemini Enterprise(2026-05)
- Gemini Enterprise
- Transitioning Gemini CLI to Antigravity CLI
管理プレーン
- Antigravity in Gemini Enterprise
- AI developer tools overview
- Configure AI developer tools settings
- IAM roles and permissions
- Create custom roles for AI developer tools
- Data residency / locations
- Antigravity 2.0 ダウンロード
- VPC Service Controls for Agent Platform
クォータ・ライセンス
- Quotas and overages
- Quotas and overages (Legacy)
- Configure overages
- Get subscriptions and assign licenses
- Compare editions
- Models(Enterprise 列)
CLI・IDE
- CLI Installation and auth
- CLI Getting started
- CLI Headless
- CLI Reference
- CLI
/usage - CLI Sandbox
- IDE Extensions
- VS Code extension
- VS Code Marketplace
Google.google-antigravity - antigravity-cli GitHub
- antigravity-sdk-python GitHub